最近何かと取り沙汰されている「子持ち様」について。
自分も二人子どもがいて、立場的には「子持ち様」と言われるポジションの人間である。子供の体調不良の際には休みを取ったり、日常でも外食等々行くので、人に迷惑をかけて生きているであろうし、自分の生き届く範囲で出来る限りのことはしてはいるつもりだが、嫌な思いをさせている人もいるかもしれない。子持ち様に思うことは、出来る限り他人に配慮しているか?ということである。仕事上のことであるならば、自分の仕事を計画的にたて、当日自分がいなくとも周りでフォローしてくれる人間の負担が少しでも減るような努力が必要であるし、プライベート上のことであるならば、外食に行くときには待っている人が多くいるときには別の店を選ぶやら、客席が少ない店は避けるやら、道いっぱいに広がって歩くことはしないなど、「子どもがいるんだから当たり前」という価値観を人に押し付けるのは避けるべきと考える。大前提として、子どもを産むという選択肢を選んだのは自分であって、人から頼まれたものではないはず。「子どもは未来の宝だからみんなで育てていきましょう」という意見は周りが持つべきものであって、自分から発信し人に押し付けるは自分は違うと考えている。一方逆の立場に対して思うことは「ほんのわずかでもいいので、その立場の人に思いやりを持ってほしい」ということである。私の職場では幸いなことに「子どもが体調不良なので休みます」の連絡をした際には、「OK!お大事にね!」と二つ返事で連絡が返ってくる。当日行事があろうが、人員が欠けようが、3年間嫌味ひとつ言われたことはない。
元々契約を結ぶ際に家庭状況を上司に伝えてはいるが、それでも「申し訳ないな」とか「迷惑をかけてしまうな」という思いはある。その際の電話の返事が、「自分の子どもを大切にね」と言われる環境がどれほど我々子育て世代を救っているか。私は感謝しかない。だからこそ仕事の際には「自分に出来ることはなんだろう?」「出来る限り周りの人の負担が減るよう努力しよう」とパフォーマンスを上げられるのである。自分の子どもには、自分の価値観を相手に理解させることではなく、相手の価値観を認めることから教えていきたいと思う。
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